石川県医療労働組合連合会からのお知らせ
日本医労連には精神部会があります。
2022-03-02
昨年の精神部会の交流会を紹介します。
10月3日(日)オンラインで精神医療関係労組全国交流集会が開催されました。全国で、1全国組合16県27組織から参加がありました。この交流会では「障害者権利条約を身近なものにするために」と言う標題で、きょうされん常任理事の赤松さんからご講演を頂きました。障害者権利条約を2014年に日本は批准し国内の関連法が整備されました。現在の精神保健医療福祉施策のそのものが条約の本来意味するものから外れた解釈をしたまま、今も施策として通用している事自体がおかしいと指摘しました。特に問題となったのは、症状が良くなっても地域で生活する受け皿がなく退院できない社会的入院問題や認知症を含む精神障害者の強制入院制度です。精神になんらかの問題があり保護する必要があるとみなされたら、本人の意思とは関係なく強制的に精神病院に入院させる事ができると言う、医療に強制力を持たせている仕組みを取っているのは日本だけです。
午後からは、特別報告が4つあり組織拡大の取り組みや争議報告と支援の依頼、署名の推進行動の取り組みなどありました。いずれも私達の活動に檄を飛ばしてくれるような元気の出る報告でした。
最後のまとめ報告では、日精協の調査でアンケートに答えた病院でコロナに感染しても転院出来ずに精神病院で亡くなった患者が235人もいると言う事が報告されました。精神科病院のあり方(感染症には大きなリスクのある療養環境)が指摘され、収容型の精神医療から開かれた地域支援システムへの変換が急務です。この実態を世論に訴え関係者団体と共同し、精神部会に結集し政府への運動を強めて行こうと提起され、集会が大盛況の中終わりました。松原労組から5名が参加しました。