石川県医療労働組合連合会からのお知らせ
日本医労連東海北陸ブロック精神部会交流集会開催しました。
2018-05-11
東海北陸ブロック精神病部会交流集会開催される
医労連東海北陸ブロックの精神部会交流集会が4月28日(土)に石川県平和と労働会館で開催され、石川、富山から24名が参加しました。
冒頭、日本医労連の三浦副委員長から、基調報告として、9条の改憲をあきらめない安部内閣の姿勢、過労死を生み出す働き方改革などを含めて、今の政治情勢や精神医療を取り巻く最新の情勢について及び今後、私達が取り組むべき課題や運動について提起されました。
昼休憩をはさんで、今回のメインテーマであるベルギー視察報告として「ベルギーの精神医療改革について」日本医労連精神部会長の東さんから報告がありました。ベルギーを視察場所とした理由には①日本と同じく多くの精神病床を抱え社会的入院問題があり諸外国から問題を指摘されていた事②8割が日本と同じく経営母体が民間病院である事など、日本と類似している点があった事だとのことでした。
ベルギーの改革は、現在は3次改革で、①5年間空いた病床の収入を国が保障し、そこで働いていたスタッフがモバイルチーム(各種の訪問看護チーム)を作り地域支援に転換し、精神医療福祉のメインステージを病院から地域に移した。②政策決定システムを市場原理主義優先、官僚主導からら国民参加型で当事者・家族の意見を中心にした政策決定に変換した。③精神科への敷居を低くし、精神医療をプライマリケアの中に位置づけ、最初に扱うのは、一般診療医でそこから必要ならば精神科につなげるシステムとした。④職員・当事者への教育機関として、リカバリーガレッジがあり、当事者も教育を受けピアサポーターになり地域支援者としてスタッフのチームの一員として、賃金を得て働いている。
ベルギ―の改革が成功したのは、当事者・家族が何を望んでいるかと言う意見を徹底的に聞き、その意見を尊重し中心に取り組みが進められたということでした。日本は、あくまで、財政上の医療費削減で考えられており、大きな違いがあります。
交流集会には、精神科に働いている以外の参加もあり、「精神の問題は、今までよく知らなかった。実態をもっと広めていくことが必要」「高齢化社会の中、認知症の方が精神科に入院されていることを含めて、もっと横断的に考えていくことが必要」との意見も出されました。
日本医労連精神部会では、「精神保健医療福祉の改善を求める国会請願署名」に取り組み、3月に行われた国会議員要請行動でも高橋ちづ子衆議院議員(厚生労働委員・日本共産党)など7名の議員本人と懇談、森ゆう子参議院議員(自由党)等、15名の議員が紹介議員となってもらっています。5月末署名提出にむけて、署名のご協力をお願いします。
やどかりの里サポートステーション代表をされている増田一世さんは「全国の精神病院で働いている2割の人が今の精神医療はおかしい。人権を無視している。変える必要があると思っているならば、絶対に改革は成し遂げられる。後はどうやって点と点を結んでいくかだ」と言われています。あらためて、当事者・家族を巻き込んで運動を広げ立ち遅れている日本の精神保健医療福祉を少しでも前に進めて行く必要性を強く感じ、私達精神医療に携わる医療福祉労働者の意識改革から始める必要性があると実感させられました。ゴールデンウィークにもかかわらず、有意義な時間を過ごすことが出来ました。集会参加の皆さま大変お疲れさまでした。
医労連東海北陸ブロックの精神部会交流集会が4月28日(土)に石川県平和と労働会館で開催され、石川、富山から24名が参加しました。
冒頭、日本医労連の三浦副委員長から、基調報告として、9条の改憲をあきらめない安部内閣の姿勢、過労死を生み出す働き方改革などを含めて、今の政治情勢や精神医療を取り巻く最新の情勢について及び今後、私達が取り組むべき課題や運動について提起されました。
昼休憩をはさんで、今回のメインテーマであるベルギー視察報告として「ベルギーの精神医療改革について」日本医労連精神部会長の東さんから報告がありました。ベルギーを視察場所とした理由には①日本と同じく多くの精神病床を抱え社会的入院問題があり諸外国から問題を指摘されていた事②8割が日本と同じく経営母体が民間病院である事など、日本と類似している点があった事だとのことでした。
ベルギーの改革は、現在は3次改革で、①5年間空いた病床の収入を国が保障し、そこで働いていたスタッフがモバイルチーム(各種の訪問看護チーム)を作り地域支援に転換し、精神医療福祉のメインステージを病院から地域に移した。②政策決定システムを市場原理主義優先、官僚主導からら国民参加型で当事者・家族の意見を中心にした政策決定に変換した。③精神科への敷居を低くし、精神医療をプライマリケアの中に位置づけ、最初に扱うのは、一般診療医でそこから必要ならば精神科につなげるシステムとした。④職員・当事者への教育機関として、リカバリーガレッジがあり、当事者も教育を受けピアサポーターになり地域支援者としてスタッフのチームの一員として、賃金を得て働いている。
ベルギ―の改革が成功したのは、当事者・家族が何を望んでいるかと言う意見を徹底的に聞き、その意見を尊重し中心に取り組みが進められたということでした。日本は、あくまで、財政上の医療費削減で考えられており、大きな違いがあります。
交流集会には、精神科に働いている以外の参加もあり、「精神の問題は、今までよく知らなかった。実態をもっと広めていくことが必要」「高齢化社会の中、認知症の方が精神科に入院されていることを含めて、もっと横断的に考えていくことが必要」との意見も出されました。
日本医労連精神部会では、「精神保健医療福祉の改善を求める国会請願署名」に取り組み、3月に行われた国会議員要請行動でも高橋ちづ子衆議院議員(厚生労働委員・日本共産党)など7名の議員本人と懇談、森ゆう子参議院議員(自由党)等、15名の議員が紹介議員となってもらっています。5月末署名提出にむけて、署名のご協力をお願いします。
やどかりの里サポートステーション代表をされている増田一世さんは「全国の精神病院で働いている2割の人が今の精神医療はおかしい。人権を無視している。変える必要があると思っているならば、絶対に改革は成し遂げられる。後はどうやって点と点を結んでいくかだ」と言われています。あらためて、当事者・家族を巻き込んで運動を広げ立ち遅れている日本の精神保健医療福祉を少しでも前に進めて行く必要性を強く感じ、私達精神医療に携わる医療福祉労働者の意識改革から始める必要性があると実感させられました。ゴールデンウィークにもかかわらず、有意義な時間を過ごすことが出来ました。集会参加の皆さま大変お疲れさまでした。